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ドローン空撮に欠かせないテクニック10選!【初心者必見】

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更新日:

ドローンの操縦技術が高くとも、空撮の技術が高いとは限らないことをご存じですか?
ドローンを動かすために操縦の上手さは重要ですが、クオリティの高い映像を撮るためには、さまざまなテクニックが必要です。

本記事ではドローンの空撮で使うことのできるテクニックをご紹介したうえで、テクニックを上げるために意識したいポイントを解説します。
「ドローンの空撮テクニックを上達させたい!」とお考えの方は、ぜひご覧ください。

ドローンの操縦と空撮のテクニックは別物?

ドローンにおける操縦技術と空撮のテクニックは別物です。
ドローンの基本的な操作はひと通り把握している方でも、実際に空撮にチャレンジしてみると、思ったように撮影できないというケースは少なくありません。

ドローンで高品質な映像を撮影するためには、基本的な操作を身につけたうえで、空撮特有のコツを覚える必要があります。
基本的な操作が問題なくできるようになったら、空撮で使えるテクニックを練習してみましょう。

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ドローンの空撮で使えるテクニック

ドローンの空撮で使えるテクニックには、簡単なものから難しいものまでさまざまな種類があります。
いくつかのテクニックを組み合わせて撮影すれば、ハイクオリティな映像を制作することができます。

ドローンの空撮に慣れていない状態で、いきなり難しいテクニックに挑戦しても、なかなか上手く撮影することができません。
最初は難易度の低いテクニックから練習を始めて、焦らずに一つひとつ身につけていきましょう。

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テクニック①前進・後退

前進と後退は、ドローンを操縦する際に基礎となる動きですが、撮影のテクニックとしても利用できます。

ドローンを前進させて被写体に近づけることで、ズーム効果を演出することができます。
反対に、後退する場合は被写体から遠ざかる映像を撮影することができます。
後退する際はドローンの進行方向にカメラが向いていないため、障害物に衝突しないように注意しなければなりません。

ドローンの操縦を始めたばかりの方であれば、一定の速度でまっすぐ飛ばすだけでも難しく感じることでしょう。
操縦する場所やタイミングによっては、風の影響を受けるため簡単ではありませんが、最初に覚えたいテクニックの1つです。

テクニック②斜め移動

ドローンを単純な前後だけではなく斜めに移動させることで、スケール感のある映像を撮影することができます。
斜め移動は、前進や後退と比べてやや難易度が上がります。
前進と後退の動きにくわえて、操縦する際に上下の移動を意識するのがコツです。

走行している自動車や電車と同じ速度で撮影すれば、ダイナミックな映像を収めることができます。
被写体と速度を合わせて、距離を一定に保ちつづけるには練習が不可欠です。

テクニック③横移動

前進・後退・斜め移動のテクニックをマスターしたら、次は横移動にチャレンジです。
移動する被写体を横から追いかけて、ロケーション次第では映画のワンシーンのような臨場感ある映像を演出することができます。

横移動で撮影する際は、ドローンがカメラの向きとは異なる方向に進むため、目視で確認できるときに使いたいテクニックです。

テクニック④パン

上空でドローンを停止させて、周囲を360度見渡すテクニックをパンと言います。
上空から広範囲を映像に収めたいときに用いられ、ドローンが回転しているあいだ、機体の位置を動かさずにカメラの向きだけを変える撮影方法です。

なお、ドローンを回転させるときのスピードが速すぎると、映像がぶれてしまう可能性があります。
ぶれのないきれいな映像を撮影したい場合は、速度を落として徐々に回転させましょう。

テクニック⑤俯瞰(真下)撮影

俯瞰(真下)撮影は、カメラを真下に向けた状態で、移動しながら撮影するテクニックです。
ドローンで空撮された映像で頻繁に使われている方法なので、なじみのある方が多いかもしれません。

上空から地上を見下ろした状態で、上昇や前進をするなど、ほかのテクニックと組み合わせて臨場感あふれる映像を撮ることができます。

テクニック⑥固定

ドローンを空中で停止させてカメラの位置を固定する方法も、テクニックの1つです。
走る自動車や電車、流れる川や雲など、動きがある被写体を撮影する際に用います。

なお、空中で停まっていると、まれに鳥に敵として見なされ、攻撃される場合があります。
ドローンに鳥が接近しているとわかったら、墜落しないように操縦して回避しましょう。

テクニック⑦低空飛行

ドローンでの撮影は、必ずしも上空から行うとは限りません。
地面や水面ぎりぎりの場所を飛行して、人の目に近い映像を撮影することも可能です。
上空と比べて限りなく被写体に近づけるので、スピード感のある映像を実現できます。

このテクニックでは、ドローンが障害物に衝突しないように、慎重に操縦しなければなりません。
低空飛行で撮影した映像には迫力がありますが、地面や水面に機体が衝突しないように、精度の高いコントロールが求められます。

テクニック⑧チルトアップ・チルトダウン

カメラの向きを上下させながら撮影する方法を、チルトアップ・チルトダウンと言います。
カメラを上に向けるのがチルトアップで、下に向けるのがチルトダウンです。
建物の撮影に適しているため、不動産業界で物件の紹介映像を制作する際に多く使われます。

ドローンを操縦しながらカメラの向きを操作しなければならず、ジンバルの設定も必要であるため、初心者にはやや難易度の高いテクニックです。

ジンバルとは、揺れを感知して自動でカメラを水平に保つ機能で、ドローンにも搭載されていることが増えているようです。
ジンバルが機能していない状態で撮影すると映像がぶれてしまうため、本格的な空撮には不可欠な機能と言えます。

ジンバルが搭載されたドローンで撮影するのであれば、チルトアップ・チルトダウンを習得して、映像表現の幅を広げましょう。

テクニック⑨ノーズインサークル

ノーズインサークルとは、カメラを被写体に向けたまま、被写体を中心に周りを360度回転するテクニックです。
ドローンの旋回中に、逆方向に横移動させることで円を描きます。
高層ビルや山など、高さのある被写体を撮影する際に効果的です。

難易度の高いテクニックですが、身につければプロのような映像を撮影できるようになり、映像のクオリティが格段に上がります。
最初はドローンを被写体に近づけすぎないように注意し、目視で確認できる位置から操縦しましょう。
脱初心者の第一歩として、ぜひ習得したい撮影方法です。

テクニック⑩リヴィールショット

被写体を映像の途中でフレームインさせる方法を、リヴィールショットと言います。

映像のなかでストーリーを表現することが可能であるため、映画やドラマの撮影で使われます。
たとえば、最初は上空から都会の街並みを映しておき、徐々に街を歩いている特定の人物に寄っていくといった映像です。

構図次第で幅広い映像を撮れますが、ドローンの飛距離が長くなるため、被写体を映すタイミングが難しい撮影方法です。

空撮のテクニックを上げるために必要なこと

ここまではドローンの空撮に役立つ、具体的なテクニックをご紹介しました。
テクニックを磨いてクオリティの高い映像を撮影するためには、意識したいポイントが複数存在します。

以下で紹介する、空撮のテクニックを上げるために必要なコツを押さえておきましょう。

ポイント①基本的な離着陸を安定させる

ドローンの基本的な離着陸が身についていれば、初めての場所であってもスムーズに撮影することができます。

離陸時には、ドローンの下から上昇気流が発生するため、機体を安定させるまでに慣れが必要です。
ドローンを離着陸させる際は、平らで広い場所が望ましく、風の強い日は機体が安定しにくいため向いていません。

ポイント②カメラの角度に変化をつける

カメラを上下に動かすことをチルトと呼びます。
ドローンのカメラを上方向に傾ける「チルアップ」、下方向に傾ける「チルダウン」は、迫力ある映像を撮るならぜひ身に着けたいテクニックです。
ドローンが登場する以前はクレーンなどを使った大掛かりな撮影でなければ撮ることができなかった映像を、個人でも手軽に撮ることができます。

こういった映像を撮るなら、ドローンのジンバルを遠隔操作できる機能を持った機体が必要です。
代表的なところを挙げるなら、DJIのMavicシリーズでしょうか。
廉価版のminiシリーズでも個人で楽しむ分には十分な性能です。

カメラの操作と機体の動きを組み合わせると、TVや映像作品で見られるような迫力のある映像に仕上がります。
その際はカメラの動きと機体の速度を上手く調整する必要があり、どちらかがずれると被写体が画角から外れてしまいます。
機体によってジンバルの可動域や速度は違うため、撮影前に機体の癖を把握しておきましょう。

ポイント③高さを目線から少しずつ上げていく

上空からの撮影が可能なドローンですが、最初はご自身の目線くらいの高さに合わせて、少しずつ上げていくのが安全です。
離陸してすぐにスピードを出して上昇すると、障害物に衝突するなど、トラブルが生じる可能性が高まります。

人の目線から少しずつ上げていくことで、映像に高低差がついて、ドローンならではの迫力のある映像を撮ることができます。

ポイント④構図のバランスを意識する

空撮する際に構図のバランスを意識すると、映像のクオリティが向上します。
高品質な映像を撮るためには、被写体だけではなく背景も含めて、全体的な構図を考えることが重要です。

よいとされている構図にはいくつも種類がありますが、代表的なものを知っておくだけで、さまざまなシーンに役立ちます。

3分割法

簡単に工夫できる構図として、もっとも有名なのが3分割法です。
フレームを縦横に3分割する方法で、3分の1の法則ともよばれます。

縦横に分割した線が交わる4つの位置に、主体となる被写体を配置すると、バランスのよい構図が得られます。
映像のなかで注目させたい被写体がある際に、効果的な方法です。

2分割法

フレームの中央に線を引いて2分割する方法が、2分割法です。

3分割法が、主体となる被写体が決まっている場合に有効な一方で、2分割法では対照的な被写体を撮影する際に有効です。
空と海、空と街並みなど、風景を撮る際に使われることが多く、地平線や水平線といった境界を中央に合わせて、被写体の対比を強調することができます。

日の丸構図

日の丸構図とは、文字通り日の丸のように、フレームの中央に被写体を配置する構図です。
3分割法以上に、被写体の存在を際立たせたいときに用いられます。

構図がシンプルなため、初心者でも簡単に取り入れられる一方で、オリジナリティを欠いて陳腐な印象を与えかねません。
日の丸構図のみで撮るのではなく、ほかの構図と組み合わせれば、クオリティの向上につながります。

放射線構図

ある地点から被写体が放射線状に伸びていく構図で、映像に奥行きが生まれます。
川や電車など、細長い被写体が並ぶ場面を撮影する際に効果的です。

放射線構図で被写体を収めたあとに、機体を上昇させていけば、広がりのある開放的な印象を与えられます。

空撮のテクニックを身につけて高品質な映像を撮ろう

今回は、ドローン空撮に欠かせないテクニックと、上達するためのポイントを解説しました。
ドローンの操縦技術と空撮の技術は別物なので、空撮特有のコツを練習して身につける必要があります。

ご自身での撮影が上手くいかない場合は、プロに高品質な映像の撮影を依頼するのがおすすめです。

Y’s Airでは、ドローンの空撮や測量などのサービスを展開しております。
ドローンを用いたクオリティの高い映像をお求めの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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